寛永三馬術フィールドワーク(愛宕山出世の石段)
三度目の緊急事態宣言も再延長が決定されました。心も体も淀み気味。机の前を離れて、散策に出ることにしました。
目指すは愛宕神社。
「寛永三馬術」のうち、「愛宕山梅花の誉れ」(出世の春駒、愛宕の春駒とも)でお馴染みの愛宕神社。その急な石段、「出世の石段」を登ってみたい、と訪れました。
2020年6月に暫定開業した虎ノ門ヒルズ駅から歩くこと5~6分でしょうか。港区の高層ビルや広い道路を行くと、神社の緑が見えだします。ちらりと東京タワーも。
着いた!
赤い鳥居のすぐ先に目指す出世の石段(正面男坂)がそびえています。
おおお、実際目にすると本当に急斜面!これを馬で登ったの!?
馬を操る乗り手、そして馬の度胸もさることながら、馬の腰が心配よ…
一段一段が大きくて、高さもあり、前傾姿勢じゃないと後ろに倒れそうで怖い。端の手すりをつかみながらゆっくり上ります。途中、息が切れて足も重くなり一休み。話のなかの馬のように振り返ってみると、うわわ…めまいがしそう…。
講談の中では186段となっていますが(別バージョンもあるかも?)、実際は86段。登り切って遠くをみると、「前は渺々たる青海原、沖のあたりに真帆片帆」。とはいかず、ビルと曇り空。昔は海や遠景に千葉方面が見渡せたのだなぁと、いまむかしに想像をめぐらしました。
本殿へお参りし、将軍へ献上された梅を見る。今は老木となり幹も割れていますが、ちゃんと生きていました。初春の頃には花を咲かせるのでしょうか。桜よりも梅の花が好きなわたしは、その頃にまたお参りできたらなと思いました。上り下りを考えると、着物では無理だなぁ。
帰りは女坂から。
こちらもうねりがある石段で手ごわそうでした。
講談は史実に基づいた読み物が多いので、物語の舞台となった場所を巡れるのもたのしいですね。東京にもこんな息継ぎができるような場所があることを知れたのもよかったです。
帰りは新橋駅まで歩きました。
またこんなフィールドワークしていみたい。
どこかおすすめの場所がありましたら教えてくださいませ。
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