三代目旭堂小南陵「明治期大阪の演芸速記本基礎研究」
こちらのYouTubeチャンネル「講談ひるず」の中で紹介されていた本、気になって図書館で借りてきました。
後に続、続々と合計3冊が出版されています。
3代目旭堂小南陵、2006年に4代目旭堂南陵を襲名、2020年没。
(現5代目である小南陵さんがこの動画の中で、世系についての興味深いお話もされています。)
さて、この本ですが。
圧巻!
速記本の書誌情報が膨大すぎて、何をどう読み進めたらいいかまだわからないけど…。
索引が欲しい!
講談に限らず、落語、浪曲に関する速記本のタイトルと口演者を眺めているだけでも、何時間でもたのしめそう。演題や演者は知っているものもあれば、知らないものもざくざくでてきますし、現在同名の芸人さんがいたとしても、この本に載っているのは先代だったり。
例えば、「二代目旭堂南陵」「玉田玉秀斎」「神田伯龍」「談州楼燕枝」「隅田川馬石」「桃中軒雲右衛門」などなど。
魅力的で聴いてみたい演題ももりもりで、見渡す限り宝の山です。
三代目はここに載せている速記本すべてご所蔵だったのでしょうか?
相当量の速記本を所有されていたようなので、一度書棚を見てみたいものです。
書誌目録を作ってみたい!
ここからは余談です。
今回、千代田区立図書館から借りてきたのですが、見てくださいこの蔵書印。「とりつひびや」とあります。
日比谷図書館は元々都立図書館でしたが、2009年千代田区に移管されました。
2011年に千代田区立日比谷図書文化館として開館。
都立時代の名残りがこの蔵書印に残っていて、思わず、おおっ!と呻いてしまいました。
日比谷図書文化館という名称ですが、ついつい日比谷図書館と言ってしまうのも、昔の名残りですね…。
Comments