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わたし

忠相と天一坊一味の攻防が将棋の盤面に見えてくるという話

引き続き「大岡政談 天一坊事件」を読み進めています。


大岡越前守忠相が水戸中納言綱條(つなえだ)卿の助けを得て天一坊を再吟味するぞ、というとこまできました。

はい、そうです。そろそろ大山、網代問答です。

天一坊を越前役宅へ来させるまでも、ひと悶着。コケにされても今腹立ちは損と我慢したり、それぞれが舐められないように知恵を絞った頭脳戦が繰り広げられています。物理的にも、秘密裡に天一坊捕縛へ向けての捕り物手配が江戸市中に広げられ始めました。


忠相と伊賀亮の対決、網代問答へむけての緊張が、ゆっくりと確かに高まってきているのを感じます。


で、読み進めるうちに不思議な感覚が自分のなかに起こってきているんです。

それは、忠相と天一坊一味の攻防が将棋の盤面に見えてくる、というもの。静かにひたひたと動いていく盤面。時に大駒が大きな動きをみせて、勝負を急展開させる。それぞれの駒の効きを生かして玉を追い詰めていく攻守攻防。

え、わたしは竜王戦でも見ているんですか?天一坊事件を読んでいて、頭に盤面が浮かんでくるんです。具体的な棋譜ということではないんですが、「まだまだこれからだ」「もうだめかも」「「互角だ」というような感情とともにぼんやり見える将棋盤。


最近わたしのたのしみである、天一坊と将棋が絶妙にコラボして、頭がおかしいのか相乗効果なのか謎。でも、この将棋の喩え、あながちズレてはいないかな。


引き続き読み進めます。

あらすじも書き始めました。公開はまだちょっと先になりそうですが、ある程度書き出せたら少しずつ公開しようかな?


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