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わたし

2024.7大阪の巻 前編

暑中お見舞い申し上げます。


やっと行けた大阪。

今年4月頃から何度も計画してはキャンセルを繰り返していたのです。やれやれ。

計画してたのしい、行ってたのしい、思い出を記してたのしい、旅日記を読み返してたのしい。ということで、今回の大阪演芸旅について記してきたいと思います。

(はりきりすぎて長くなりましたが、大目にみていただけると幸いです)


去年にも増して暑いのでは?と思わずにはいられない一日。

大阪へやってまいりました。

新大阪駅から、まず降り立ったのは大阪メトロ御堂筋線の西中島南方駅。

西中島南方、にしなかじまみなみがたにしなかじまみなみがた、なんだか声に出して言いたくなる地名です。


淀川の向こう、梅田方面をホームから眺めました。

温気にもやる高層ビル群に、大阪きたな~という実感が湧きます。



ここで阪急京都線に乗り換えるわけですが、乗り換え前に喫茶店で昼食。

隣のお客さんがカレーピラフを注文していて、つられてわたしもカレーピラフを注文(影響されすぎだろ) 。レモンスカッシュは自分でシロップを入れて甘さを調節できるタイプだったのがよかったです。

そしてレジ脇には「片っ端から喫茶店」ステッカーが! この番組が好きでYouTubeでよく見ていたのでうれしくなりました。


実はわたし阪急電車がすきなんです。

どこが?

色です!

阪急マルーンといわれる車体の色が、最初見たとき「高級羊羹のようだ(うっとり)」となり、それ以来のファンです。


さて、阪急の上新庄駅で下車。

大阪旅一発目の演芸は、


7月20日(土)

第471回上新庄えきまえ寄席 〜桂雀五郎の会〜 於:春日神社集会所2階

桂源太「牛ほめ」

桂雀五郎「不精の代参」

桂雀五郎「高津の富」

 -仲入り-

露の紫「あいかぎの変」

桂雀五郎「佐々木裁き」


初めての上新庄。会の前にぶらぶら歩いてみましたが、なんとなく東京の押上周辺に似ているような印象がありました。

471回も続いているなんてすごい会ですよね。地域に根付きファンもついている、何より主催の方のがんばりがあるのだと感じます。

源太さん、師匠の桂雀太さんが休養中ということでなんとなく心配になってしまいますが、不安なんて微塵もなく! 軽快だけど芯がしっかりした落語をされるのですね。

雀五郎さん、素はどんな方なんだろう?という興味が思わず湧いてしまいます。普段爆笑とかするのかな?とか。落語は軽やかにこまやかに。落語の中のくすぐりに文楽ネタや「さよか」というワードが出てくるといよいよ上方文化圏に来たな~という感じがしてうれしくなりました。

紫さんでギアチェンジ。この距離感の詰め方、勢い!さすが「黒い弾丸さん」(「ネットでじゃくったれ」紫さんゲスト回お聴きください)です。

2時間ぴったりの会でしたが、体感としては3時間くらいの充足感でした。



続きまして、動物園前駅に移動し夜の部へ。

ヒントはこの動物。

7月20日(土)

第5回新・新作派 〜松喬師を迎えて~ 於:動楽亭

桂文鹿「早く人間になりたい」

笑福亭松喬「花色木綿」

トーク(松喬・文鹿・智丸)「掘り下げる新作論」

 -仲入り-

笑福亭松喬「泥棒和尚」(新作落語、原話はインド仏教より)

笑福亭智丸「妖怪村殺人事件」


上方の新作落語をみっちり聴いたことがなかったので興味津々で寄らせていただいた会。苦悩苦悩の文鹿師匠の新作落語から始まり、松喬師匠の平熱真顔での爆笑落語。そしてトークがとても興味深かった。新作、古典ふたつが両輪とならなければ落語界は先細りだというお考えや、松喬師匠の泥棒ネタにまつわるエピソード、初めて耳にした「みるい」という言葉など。トリは智丸さん。新作落語は年3~4本作るそう、素人にはそれが多いのか少ないのかわかりませんが、そのうちレギュラー化する新作はどのくらいなのかな? 「猫にオバン(猫に小判)」のくすぐりを妙に覚えている。なぜ…


わぁ、一日目から充実です。

東三国の焼鳥屋さんで軽く打ち上げて宿へ。

水分補給こまめに、明日もたのしみに。おやすみなさい。




一夜明けて、おはようございます。

今日も暑そう。

梅田の大箱喫茶店、梅田珈琲館YCでモーニング兼打合せ。もちろん今回も呪いの梅田地下街で迷子になりましたよ、はい。



さて、阪神なんば線で千鳥橋へ。

安治川を渡る車窓が大好きです。

千鳥亭の受付脇に、千鳥亭オリジナルのカプセルトイがあり1回500円。え!絶対やる!と意気込んでお金を入れたら500円硬貨専用でした。100円を入れてしまったわたしは、その後100円救出にへんな汗をかきましたとさ…


7月21日(日)

「連続講談千鳥亭」 於:此花千鳥亭

旭堂小南陵「真田三代記 信州合戦その1」

笑福亭呂好「代書」

旭堂南龍「左甚五郎 その20」


来阪時、毎月の連続開催の期間であれば必ず行く会となりました。タイミングもありますが、少しでも上方講談に触れる時間を増やしたく思います。11時開演、およそ12時終演ということで、その後の昼の演芸会への影響が少ないのもいいですよね。たまにお昼ごはん食べる時間なし!ということもありますが…

小南陵先生の真田三代記、上方ならではの読み物でしょうか? 真田幸村の祖父に当たる真田幸隆から始まる物語。途中からということもあり、やや脱落気味になりましたが…いいのいいの、千鳥亭にいられるだけでいいの。

呂好さんのにじみ出るお人柄、誠実さに好感。

南龍先生は甚五郎伝の「陽明門の間違い」の前編でした。知っている読物だと少し安心します。栗原遠々江、くりはらとうとうみ、くりはらとうとうみ、繰り返し言いたくなる名前。

ところで商店街にあった和菓子屋さん「しょうふく」は閉店してしまったのでしょうか?休業日だったのかな? おやつを買ってお昼替わりにしようと思っていたので、あれれ?「しょうふく」?と。残念。


後編へ続く!

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