国書刊行会『天一坊事件』
前回の記事では一年ぶりに「徳川天一坊」の続きを聴くことができた、というお話をしました。では、その間わたしはどうしていたかというと、もんもんと日々をやりすごしていた…のでは、ありません。
物語の記憶が薄れて行って、偶然その続きに出合っても慌てないよう対策を立てていました。というか、天一坊を求める気持ちがそうさせた、というのが正直なところでしょうか。
こんな本をみつけました。
義と仁叢書7 『大岡越前 天一坊事件』 国書刊行会(編著)
2016年2月刊
<内容紹介>
StartFragment八代将軍吉宗の落胤をかたる天一坊とその一味の悪巧みに大岡越前守が立ち向かう。越前守ただひとり天一坊の正体を見抜くも老中たちは耳をかさない。将軍への不忠を疑われた越前守は自らの生命を危うくする窮地に……。悪漢物語と爽快な大岡裁きが魅力の江戸前サスペンスの古典。EndFragment
<目次>
大岡越前 天一坊事件|国書刊行会
StartFragment若き日の将軍吉宗とサワの出会い 修験者法沢の野望 「ご落胤」の筋書き作り ご落胤天一坊の旗揚げ準備 大坂の拠点 徳川天一坊様御旅館 大坂城代と老中の吟味 大岡越前守の起死回生策 徳川天一坊の再調べ 必死の証拠固め 徳川天一坊の最期 巻末特集 天一坊と大岡政談EndFragment
(以上、国書刊行会HPより)
なんと!タイムリーな本! わたしは読みました。自分が講談で聴いたところまで。はい、先走って先を読むことをしませんでした。かなりがんばって本を閉じました。ああ先が気になる!という具合に。でも我慢我慢。だって、講談で聴いた方が絶対おもしろんだもん。
でも、この本は簡潔にわかりやすく、そしていくつかの本を典拠として編集されているので、おいしいところをもらさず、そして、え?知らなかったという細かなうまみを濃縮還元してくれています。
さて先日、閉門御免、越前登城を聴いたことだし、続きを読もうかな。